タチバナ商会が商品を販売する時に一番重要視しているのは品物の安全性です
古いものだからこそ完璧に修理を施す事はモノを売る商売人として当然の義務です
お客様に安心してお使い頂けるように京都の伝統工芸士さんに金属修理をお願いしています



金属で直せないものはない!

東本願寺御用達3代目
永和工芸
この道40年のキャリアを持つ
 川邑武弘社長をご紹介します 

永和工芸さんは今年創業98年を迎えた金属加工の老舗工場です
(今日も全国の寺社仏閣から金属修理の依頼電話が殺到しています)



今回は軒の下に吊る真鍮で出来た吊り下げとうろうの修理を依頼し
撮影許可をお願いしました



これは最も目につく屋根の梁(はり)にあたる部分が少しゆがんでしまっています(写真手前)
ガラスを押さえるツメも古くて弱くなっている可能性が高いので要チェックです

(ポイント)古いモノの修理とは
どこの部分をどのように加工し直し、どれだけの範囲で修理していくのかをきちんと話し合い打ち合わせをしてから作業に入ってもらいます
この話し合いがないと古いモノだけにどこまで修理していっていいのかが分からなくなります
年月が作り上げた風合いを残しながら且つ修繕のために新しく手を加えるという作業の難しさがここにはあります
打ち合わせが終われば次は作業前の工具選択です
工場の中に整然と置かれている数十種類の工具の中から必要なモノを選択します



はんだ修理に必要なコテ2本(大、小)と半田、そして塩酸が用意されました
「・・・何十年と使い込まれた道具には職人の深い愛情が込められている」という川村社長の言葉が印象的でした
生粋の職人はモノに命を注ぐ作業道具1つをとても大事にします


はんだをつけるにはまず表面についた金属の垢(汚れ)を完全に落とさなくてはなりません
真鍮の生地が出てくるまで、何十年と積もった金属あかを擦りおとして磨きをかけます

鉄、銅、真鍮、ステンレスいろんな金属製品を修理されていますが
一番大切なのは「金属のくせが読めるようになる事」だそうです
これには長年の経験が必要です



刷毛でうっすらと塩酸を塗ったあとに
永和工芸オリジナルのコテを使いながら金属と金属の微細な隙間にはんだを流し込んでゆきます
この作業は一見、簡単なように見えますが、高度な熟練の「手感覚」を要します




その後ろではボール板という機械でで中川憲一さんが精密な穴を空ける作業をしています


モノを見ながらヤスリを使い微妙な角度で調整していきます


「いい職人になろうと思ったら、いい技術を習得するには何でも挑戦して挑戦して
「何回も何回もとにかく数をこなすしか無い!」と川邑さんは言います


書院金物からはじまり、山門の扉金物、仏具、最近では京都の葵祭で使われた馬具のクツワを全て修理された事で
京都新聞に載っていました。東山の永観堂を修理の際、金具修理の全てを担当されています
こういう仕事は全て単品オーダーの手作業で大変なために京都でも後継問題で廃業していく業者さんが多いため
逆に希少性が高くなり、今では全国の寺社仏閣から修理依頼がひっきりなしに入ってくるそうでいつもとっても忙しくされています



昭和19年10月生まれの川邑社長さん
そのお弟子さんの中川さんは昭和38年6月生まれ

京都の職人としてご自信の仕事に対する情熱を熱く熱く語る
ご主人です
いつも笑顔を絶やさずきさくな語り口で前向きに仕事に取り組まれる
そのお人柄が大きな魅力です

タチバナ商会は素晴らしい職人さんと共にお仕事が出来る事にいつも大変感謝をしています




これはお豆腐を作るステンレス容器
先斗町のお豆腐屋さんからの修理依頼です
見るとステンレスの縁が凹んで外れて傷んでいました
ステンレスはアルゴン溶接できれいに直るそうです

金属修理ならなんでも出来る永和工芸さんには毎日京都市内中、全国から色んなモノが持ち込まれるからすごいです!